部屋の中は長年集めてきた骨董品で溢れて長い年月をかけて収集してきたコレクションの数々・・
壺や皿、絵画や人形など集めているものは人それぞれ。自分の所有物の一つ一つに価値を見出し購入したのだと思います。骨董品を見つけた当時は運良く数千円で買ったものもあれば、数万円~数百万円。
中には、数千万円を超える品々を買い揃えている方もいるでしょう。
どれもこれも、あなたなりの価値を見出し、手に入った嬉しさと高揚感とが入り混じってとても満足した気持ちになったことでしょう。
あなたが集めてきた骨董品・・たくさんのお気に入りに囲まれて、今のあなたはとても満足しているかと思います。
しかし、あなたが亡くなってしまった時のことを真剣に考えてみてください。
目を背けてはいけない現実です。
あなたにとっては、骨董品の一つひとつが非常に価値を感じるものだと思います。品物のそれ自体の価値の他に、自分の目に疑いはなく買ったという自負の価値も加わっているからです。
しかし、実際には売ってみないと本当はいくらの価値があるものなのかは定かでは無いのです。
骨董品には、偽物・コピー品が世界中にたくさん出回っています。あなたが正真正銘の本物だとして手に入れた骨董品であったとしても、もしかしたら偽物だったということもあり得るのです。
もし、あなたの部屋に現時点で10個以上の骨董品が置かれているというのであれば、処分を真剣に考えましょう。
あなたが亡くなった時に、処分をするのは家族や友人です。
周りの人たちは価値や品名を知らないからと言って、一つひとつこれが何で・・と調べられるはずがないのです。遺品整理が途中で面倒になり、まとめ売りで業者に安く売って買い叩かれてしまったり、希少価値が高い品がただのゴミとして出されてしまったり・・
遺された家族や友人にとって骨董品の選別も処分も大きな負担となる他、あなたの大切な骨董品が無価値として扱われてしまうことにもなるのです。
また、万が一、骨董品が非常に価値のあるもので数百万円、数千万円の値段で売却できるようなものであった場合には遺産相続で税金が発生したり、家族間で揉めるという事例もあります。
だからこそ、骨董品の価値を知ってどこで買ったか、いくらで買ったかも知っているあなたが元気なうちに、処分の準備を始めていく必要があります。
骨董品の処分の方法は、もちろんゴミとして捨てることも可能です。
(住んでいる自治体ごとに処分方法が異なるので、処分方法を確認してから捨てましょう)
しかし、価値があると思っている自分としては捨てるというのは選択肢には入らないでしょう。
ですので、骨董品の処分方法は基本的には、譲るか売るかのどちらかになります。
譲る場合は、友人や知人に譲ったり、または貴重な骨董品であれば博物館や資料館などに寄付するという方法があります。
売る場合は、骨董品専門店やリサイクルショップなどのお店で売ったり、ネットのオークションなどに出品する方法があります。
専門店やリサイクルショップなどでは骨董品を高額で買取してくれるところも多く、街中のお店だけでなくネットでも専門店が多く出ているので気軽に鑑定・査定をしてもらえます。
注意すべきは、ネットを利用して自分で売る場合です。
近年では、気軽にネットオークションを始める人も多く、商品が出品する人が増えました。骨董品も多く出品され、取引量もここ数年で格段に増えています。
しかし、自分が本物だと思って出品したものが実は偽物であり罪に問われてしまう事例なども発生しています。また、一部商品では取引自体が禁止(象牙など)されている商品もありかなり注意が必要です。
やはり一番は、まず直接しっかりとお店で鑑定して見てもらうことが良いでしょう。
あなたの大切なコレクションを誰かの手によって適当に処分させるべきではありません。あなたが一つひとつ責任を持って処分を始めましょう。